ここ数日、気温は10℃に行くか行かないかです。
今日も同じような予報です。 ♪やっぱり僕は冬がきらいで・・・・♪ なんて歌が思わず口からでそうで・・・元気が出ない今日この頃・・・ なかなか更新する気力も湧かず・・・ 本当はもう少し間をおいて載せるつもりだった思い出話で・・・。 朝っぱらから暗い更新で申し訳ありません・・・。 初めてのヒサマツミドリシジミ 先日キリシマミドリシジミについて書いたので、そうなると今度はヒサマツミドリシジミについても書かなければならないでしょうね(笑)。この蝶も「何とか採りたい蝶」の筆頭クラスの憧れでした。読まれた方も多いと思いますが、山と渓谷社の『続・日本の蝶』の解説文章や、“逆光のVサイン画像“を何回見直したことでしょう。さらに、先輩から杉峠へ通われた先人たちのお話を何回も聞いて・・・。果たして自分とヒサマツにはどんな劇的な出会いがあるのだろうか・・とただただ妄想に耽っていたのでございます。「私が蝶屋になるんだ。」と心に決めた1976年にはすでに生態も解明され、採集できる場所もそれなりに発見されてはおりましたが、やはりヒサマツミドリシジミは憧れの蝶には間違いありませんでした。 そして最初の出会いは1977年7月、滋賀県某所でありました。「ヒサマツは夕方近くにテリを張る。」と聞いておりましたので、それまでは他のゼフィルスを狙っておりました。で、まだまだ夕方までには時間があったと記憶していますが、登山道からちょっと外れた林道を歩いていると、いきなり一頭のシジミっぽい蝶が飛び出して、目の前3mくらいの梢にとまりました。「ん?何やろ?」と思いながら何気なくネット。で、取り出してみると・・・・・どう見ても・・・・後翅の線がVなんです(笑)。で、「まさか?」と思いながらすぐ後ろを歩いていたP君に見せて、「なぁ、これ何やろ?」と聞くと、いともあっさりと「あ、ヒサマツですやん。」 『がびぃ~ん!やっぱし!! 何でこんな採れ方してまうねん!もっともっと感激したかったのにぃ~・・・・。』これが私の初めてのヒサマツミドリシジミです。もちろん、この後、時間が経つに連れてじわじわと嬉しさがこみ上げて来たのは言うまでもありませんが・・・。 で、ここで終わっては面白くも何ともありません。ヒサマツについてはおまけの話があります。で、翌年も同じ場所でヒサマツとの出会いを果たした私でしたが・・・。その数日後、部室の近くを歩いていると、ばったりとF君に会いました。すると、「今からヒサマツ行きますけど、一緒行かはりますか?」と言いますので、もちろん連れて行ってもらいました。で彼の丸秘ポイントを廻ったあと帰りしに、 F君「折角やから、あの有名な杉峠の杉に寄ってみますか?」 私「ほんまか、そら是非見たいもんやなぁ。」 ・・・・・・・ F君「これですわ。」 私「おお、これが幾多の先人たちが通いつめたと言うあの杉の木かぁ・・・。」 と私が感慨に浸って杉を見上げていると、 F君「ま、いてへんやろうけど・・・」 と言いながら小石を杉の近くの上空に投げたところ、一頭の蝶が飛び出したではありませんかぁ! F君・私「おるやん!!!」 何と、一頭のヒサマツミドリシジミが届きそうな高さでテリトリーを張っているではありませんかぁ。 私「採ってもええか?」 F君「ええですよ。どうぞ。」「はい、竿。で、場所わかりますか?」 私「わからん、教えてくれ。」 F君「ええですか、あっこですわ。あ、もうちょい左・・・」 流石に緊張しましたが、慎重に慎重にネット一閃! 嬉しかったぁ~。何せ、あの杉峠の杉にとまったヒサマツミドリシジミです。普通は一頭目がなんと言っても一番感激するのでしょうが、私の場合、この蝶だけは結果的に学生時代一番最後に採ったこのヒサマツが一番感激した一頭になったのでありました。初めてのキリシマの2週間ほど前のお話でした。って、F君に採らせてもらってばっかりやなぁ(爆)。 ボロでもいいのだ。これが杉峠の杉にとまったヒサマツぢゃ(笑)。
by nomu376
| 2010-02-17 06:22
| 蝶
|
Comments(22)
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Rhetenor
at 2010-02-17 09:06
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『続・日本の蝶』の解説、“逆光のVサイン画像”、
見過ぎて本がボロボロになってしまいました(笑)。 大学時代、一度だけ、私も杉峠に向かいましたが、 雨で断念しました。 ヒサマツとの出会いは、 ’83年の比良山までお預けになってしまいました。 ブルーとオレンジが眩いプリンセスに感動しました。 (♂との出会いはそれから4年後の上石津でした)
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luehdorf
at 2010-02-17 14:32
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「続・日本の蝶」のあの写真は確かに…。それまで目にするのは標本写真ばかりでしたからねぇ。
今解説を読み直しても小檜山さんの興奮が伝わってきます。 杉峠の杉で採ったヒサマツ、呑むさんのVサインもヒサマツのVに負けないものだったでしょう。 外国の女性はみんな同じに見えて、同定が難しいです(笑)。
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itsuki
at 2010-02-17 16:38
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呑むさんの”ヒサマツ初物語”
僕と同じような経験されていますね~~ でも「杉峠」のヒサマツなら”本物のヒサマツ”ですよねぇ・・・・ 当時「杉峠」に憧れました・・・・ヒサマツって杉の木が食樹なんだと 勘違いして 杉を食べるゼフなんて・・・珍しいなぁ・・と思っていました 僕の初ヒサマツも キリシマを採ってる時 偶然紛れ込んできたものです 初めはネオのメスか・・・・と思って帰ってから展翅してたらヒサマツと気が付き 喜びも半減でしたね 画像はロバータ・フラックさんかな・・・・・?
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nomusan
at 2010-02-17 20:40
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Rethenorさん、おお、やっぱりそうでしたか。私もあの本はボロボロになっていますよ(笑)。あの”逆光のVサイン”画像は鮮烈な想い出ですよね~。
何と、初めてのヒサマツはプリンセスでございましたかぁ~。それはさぞかし眩しかった事でしょうね。比良山、今はロープウェイがないそうですね。懐かしいなぁ~(笑)。
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nomusan
at 2010-02-17 20:46
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luehdorfさん、そうですね、あの本は何と言っても生態画像の本と言うことでインパクトがありましたよね~。私の場合、何と言っても京都にオrあしたので、”京都杉峠の・・・・”って解説がとっても身近でしたし・・・。
何と言っても杉峠の杉にとまったヒサマツ・・・。とにかく嬉しかったですよ~(笑)。 大きな画像がなくて・・・・。あるいはアップだともろに名前が・・・↓でitsukiさんが書かれている通り、ロバータ・フラックさんです。って、書いてたらな、何と今有線で『やさしく歌って』がかかってます!こんな事って!
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nomusan
at 2010-02-17 20:51
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itsukiさん、何と、今有線で『やさしく歌って』がかかってます。何という偶然でしょうかぁ!この歌も大好きでよく聴いてました・・・・。う~ん、いいなぁ・・・・・久しぶりに聴きましたぁ・・・・。
itsukiさんも”採ってみたら初めてのヒサマツ”派でしたかぁ(爆)。 これはがっかりしますよねぇ~・・・・。やっぱり、ヒサマツか?って感じで狙って採りたかったですよねぇ~・・・。けど、何となく親近感が・・・(爆)。
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itsuki
at 2010-02-17 20:59
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やっぱり!(^0^)/^^^
ピアノの前のカーリー・ヘアーと来たら・・・この方しか無いとおもいましてね~~(笑) 当時、英語教科は毎度、赤点スレスレで嫌いでしたが 好きな曲の歌詞は丸暗記出来ましたね・・・・ 良く口ずさんでいましたね・・・・・・懐かしい曲です
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南国通信
at 2010-02-17 21:15
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ヒサマツミドリシジミ、私もF先輩に京都北山で採らせて頂きました。手取り足取りご指導頂き、ポイントで木に登り、採る瞬間、登ってた木の枝が折れて落下しそうになって、幹にしがみついて、当時はスリムだったお腹が擦り傷だらけになったような!
杉峠でなく花背峠だったかな?
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6422j-nozomu2 at 2010-02-17 21:22
滋賀県某所、杉峠懐かしいです。私もネットマンだった頃はよくお世話になったポイントです。撮影にチェンジしてからは、未だに目撃すらしておりません。今年は是非♂♀開翅を撮影したいものです。
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nomusan
at 2010-02-17 22:18
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itsukiさん、はい、私もまさにこの方しか思い浮かびません。
ちょうど「うつろな愛」と同じような時期に流行っていたように記憶してまして、思わずこの人の画像探してしまいましたぁ~(笑)。
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nomusan
at 2010-02-17 22:25
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南国通信くん、そう言えば滋賀県某所には一緒に行ってませんでしたね。
>ポイントで木に登り、採る瞬間、登ってた木の枝が折れて・・・ おおっ、結構真面目に蝶屋やってるではありませんかぁ(笑)。 いまだに杉峠と花脊峠の位置関係がわかりません・・・。
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nomusan
at 2010-02-17 22:28
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nozomuさん、やっぱり関西のゼフと言えば”滋賀県某所”や杉峠ですよねぇ~(笑)。
今から思い出しても京都はゼフが見やすかったと思いますよねぇ~。 ヒサマツ画像、期待してます。ちなみに九州のヒサマツ、”超珍”ですよ~。
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luehdorf@再び
at 2010-02-18 00:51
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「春はもうすぐ」、You Tubeで見つけました。NSPの曲(コードつき)がほぼ全部あるサイトがあり、コードも拾えたのですが、ちょいと大変かな?
「J-Total Music」で検索してみてください。(httpを貼ったら、スパム判定が出ちゃいました) ロバータ・フラックさんでしたかぁ~。 「やさしく歌って」、原題は「Killing me softly」でしたよね。何か恐ろしげで…(爆)。
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カトカラおんつぁん
at 2010-02-18 12:16
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♪窓の外は雪、雪がふ~って~る~♪今日は雨じゃ無くって雪バージョン。
今朝は、この冬いちばんの雪景色になりそうな降りで、真っ白けです。 京都の杉峠、ゼフ好きな虫屋にはかなり強烈にすり込まれている地名ですよね。 はねが壊れていたって、珍の座は揺るぐものではないですね。かえって完ピンでないほうが、ぱっと見で野外産だと分かるから、値打ちモンだと思います。 Killing me softlyって、bedの上での話ですからエエんですよ。 きっと、多分ですが。 この前のカーリー^サイモンさんの胸ポチ!ってのに反応したヤングnomusan、そのお気持ちよく分かります。 若い頃って、辞書ひいて或る種の文字を見ただけでも興奮してましたから。どの文字とは敢えて書きませんが。(笑) ルーさん NSPの情報に感謝です。私も前に見たことがあります。
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nomusan
at 2010-02-18 19:58
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再びのluehdorfさん、東京も寒いみたいですね(笑)。コメント欄は、URLをまともに貼ったらスパムの反応が出るようですね。で、itsukiさんのように、httpのhだけを外して貼るというテクニックもあるようですよ。情報ありがとうございます~。「春はすぐそこ」、まさに今の曲ですよね~。
はい、ロバータ・フラックさんでした。初めて聴いた時、「こんなに歌が上手い人がいるんだぁ・・・」って思ったものでした。で、うろ覚えですが、 killing me softly の後に with his song...って続いてて、なかなか上手い邦題だと思いましたね。「やさしく殺して」では・・・・ですよねぇ(笑)。
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nomusan
at 2010-02-18 20:06
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カトカラおんつぁんさん、
>今朝は、この冬いちばんの雪景色になりそうな降りで、真っ白けです。 う~ん、こんなお話しを聞くと、まぁ、低いと言っても10℃近くは気温があり、雪の心配もない場所の人間が”寒い”なんて言ったら顰蹙買いそうですねぇ~(笑)。 ヒサマツ、ええボロ具合でしょ~(爆)。まさに野外品の証明ってやつですね~。採集した標本には一頭一棟の想い出がありますよね。ヒサマツに関しては、関西にいてて良かったなぁと思いますね。 >Killing me softlyって、bedの上での話ですからエエんですよ おおっ、これは流石に大人のコメントでございますねぇ~。確かに、bedの上でならこのままの直訳でも通じますねぇ~(爆)。 >若い頃って、辞書ひいて或る種の文字を見ただけでも興奮してましたから・・・・ 恥ずかしながら・・・・御意!にございます(爆)。
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Mura
at 2010-02-20 09:30
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nomusan
at 2010-02-20 17:01
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Muraさん、どうもです。いえいえ、お恥ずかしい限りでございます~。
私の場合、周囲の人に恵まれて、学生時代はほとんど採らせてもらっったり、ピンでポイント教えてもらったりで、皆さまに比べてかなり楽な思いをさせて頂きましたが・・・・それでも初めて出会ったときの情景は忘れられるものではありません。 今でもより新鮮な感激を味合うためには自力でニューポイントを見つけないと・・・と思いながらまだまだ未熟でございます~(笑)。
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ひかり
at 2021-02-07 19:33
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過去記事にコメント失礼いたします。
「杉峠の杉」のヒサマツ素敵ですね。往年の名ブランドですね。私は杉峠経験は一度だけでした。人の多さにポイントに入るのが躊躇われ、ウラクロと擦れたオオミドリを1頭ずつ。惨敗でした。 名蝶ヒサマツとベニモンカラス、何とか見つけて採りたいものです。
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nomu376 at 2021-02-08 19:24
ひかりさん、まいどでございます。
過去ログへのコメント、おおきにでございます♪ もう11年前に更新した記事なんですねぇ〜・・・ 私自身、久々に読みなおして・・・ 40数年前のあの瞬間が・・・感激とともに蘇ってきましたよ(笑)。 ヒサマツとベニモン、是非!、初めての感激を味わってくださいませ〜。
呑むさん、こんばんはー。
ようやく、やっとこちらにお返事を書き込み できる日が来ました(笑)。 キリシマも、ベニモンも、そして、ヒサマツも やっと採ることができました!(涙)長かったです。 マイブログ、ヒサマツとキリシマの物語を書きましたので、 また、お時間のある時に読んでやって頂ければ幸いです! 失礼しました!
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nomu376 at 2023-07-21 05:43
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