毎度毎度の事ですが・・・・・週末に五目撮りができないと日々の更新に困ってしまいます。
だったら更新しなければいいだけの話しではあるのですが・・・・ 何となく日課みたいになっちゃってますのでねー。 と言うことで、今日も思い出話でお茶を濁しましょうかねぇ・・・。 とは言え、こちらもそろそろネタ切れが迫ってますが・・・。 憧れのオオムラサキ 「蝶屋になるんだ。」と決めたときにおそらく「採りたい蝶」のベスト5に入っていたのが、日本の国蝶オオムラサキです。と言うより、中学に入って蝶を始めたときからの憧れでしたね。ただ、やっぱり自分には縁がないもの、見れるわけないと思っていたのが正直な気持ちでした。 この蝶との初めての出会いは1977年7月21日。この年4回目(メガネ落としたのも数えて)の信州行きのおりでした。この年は夏合宿が北海道だったので、その前に信州方面を3日ほど廻って北海道に入ったのでありました。19日の夜、クラブ同期のHS君(山菜そば食逃げの共犯)と二人で大阪を出発。この時は糸魚川から大糸線経由で信州に入りました。前日はN高原で五目採りを楽しんだ後、目的地の最寄駅へ。ホームの待合室で夜を明かし、いよいよ教えて頂いたクヌギ林へ。「必ずいるから。」とは言われていたものの、「僕に、本当にオオムラサキが採れるんだろうか?。」と期待と不安でかなりてんぱっていた記憶がありますね。ポイントに着いて待つこと10分くらい?、目の前に出てきた一頭目をネットした時の感激は、これも格別な思いでした。ただ・・・時期が遅めだったのから仕方ないのですが、♂はほとんどがかなり痛んだ個体で・・・途中から比較的綺麗な個体を選んで採ってはいたのですが、ちょっと残念ではありました。採る前はあんなにドキドキしていたのに・・・これが一つだけだったら、かえってそうでもなかったのかも知れませんが、何せたくさんいたもので・・・次第に横着な気持ちになってしまったのかも知れませんねぇ~(笑)。学生時代はこの一日だけで、その後この蝶とも縁遠くなり・・・久しぶりに見たのは休眠中のことでございました。 1992年8月23日。夏休みを取って姫路市在住のクラブ同期のSM君が九州に遊びに来ました。彼は蝶屋ではありません。入部当時は魚班でしたが、途中から鳥班になってました。彼はまた自発的には酒を呑まず呑み班にも入っていなかったのですが、昔からなぜか気が合う友人で学生時代もたまに彼の下宿に泊まりに行ったりしていたのでした。はい、そのときは私も全く呑まず、ただただ阿呆話しをして夜を明かしていたのでしたよ。そんな彼が陶芸に興味を持ち出したようで「有田やら唐津(佐賀県)、小石原(福岡県)や日田(大分県)に連れて行ってもらえないか。」と言います。この夏は“全てはここから始まった”あの信州行と、T先輩とのクロツバメシジミ紀行の間の期間で、くすぶり出してはいたもののまだ再燃する前で、私も陶磁器は決して嫌いではなかったので二つ返事でOKして二人で陶磁器を見て廻っていたのですが・・・。大分県で小鹿田(おんた)焼きを見た後何気なくY町を案内しておりますと、いきなり一頭の大きなタテハが目の前を飛んでいきました。「え?」8月後半ではありましたが、どう考えてもオオムラサキとしか思えません。必死で目で追いかけると、前方の木の根元あたりにとまったよう・・・。で、必死に探すと・・・やはり痛んだオオムラサキの♀でした。「ここ、オオムラサキおるんや!」やはりこの頃から事態は復活へ向かいつつあったようでございますね(笑)、この出来事はしっかりと頭の中にインプットされたのでありましたよ。 そして、翌1993年復活。この年は出かける機会はなかったようですが、当時のノートを見ると、「来年度(1994年)の目標」の中にしっかりとオオムラサキも載っております。で、実はその頃、前に在籍した職場がこのオオムラサキを見たY町の役場から町の業務を一部受託しておりまして、この年の夏から本格的な町内での仕事が始まり、何と、この年は6月下旬から7月半ばくらいまで約2週間、まさにオオムラサキのベストシーズンに町内の公民館などを巡回して行う業務が組み込まれたのでありました。その頃はこちらはスタッフが5人くらいでローテーションで現場の業務にあたることになっていたのですが、当時現場の仕事の担当割り振りは私がやっておりまして・・・。はい、いつかオオムラサキを見た地区には私が優先して行くことになったのは言うまでもありません。これはありがたかったですねぇ(爆)。仕事をしながら良さそうな場所を探る事も出来ましたし、「お昼休み」も有効利用させて頂けましたし~。もちろん長竿もこっそり社用車に乗せておりましたよん(笑)。 そして1994年7月4日。まさにクヌギ林の中を縫うように集落回りする一行について行きながら、心の中では「どひゃ~」とか「おわ~」とか叫びながら車を走らせていたのですが・・・途中で遂に滑空するオオムラサキを目撃したときは本当に嬉しかったですねぇ(笑)。もう、その日は早く仕事が終われとばかり思っておりましたね。そしてその日の仕事も終わり(午後3時半頃)、早速途中でめぼしをつけたクヌギ林へ行きますと・・・。おりましたぁ~一頭のオオムラサキがテリトリーを張るように林縁をゆっくりと舞っております。そして、梢にとまりました。何とか5段の長竿で届きそうです。狙いを定めてメッシュの白網一閃!そのまま地面にかぶせまして・・・中を確認するとばっさばっさと力強い羽音が・・・「やったぁ!」左の後翅が破損してはおりましたが、まあまあの♂。それよりも何よりも憧れの九州産オオムラサキを、一応は自力で見つけた場所で採れたので・・・その事が喜びを倍加させてくれまして・・・。その日はその1♂だけでしたが、その週末にはしっかりと朝からお出かけできまして・・・綺麗な♂を手にする事が出来たのでありました。その後、毎年のように7月初旬はオオムラサキ目的でY町へ行っていたのですが、ある年一番樹液の状態が良かったクヌギ林がばっさり切られてしまい、その後なかなか良い場所が見つけられなかったのと、以前は知らなかった熊本県の情報が入ってきて、他の蝶と合わせてしばらくはそちらに通うようになった事で、ここ数年はY町のオオムラサキにはご無沙汰状態でございます。 考えてみると、ここ数年オオムラサキはまともに見てませんし、撮影を始めてからもまともに撮影できたこともありませんので・・・今年は久々にY町でオオムラサキを見てみたい・・・そんな気持ちでございますよ。 ちなみに画像は熊本県産でございます(2006年7月17日撮影)。
by nomu376
| 2011-06-21 19:24
| 蝶
|
Comments(14)
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まっちゃん
at 2011-06-21 19:55
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夢に見るオオムラサキ、いつ遇えるのでございましょうか。
本日、秋吉台は「ピーカン!」過ぎました。 焼ける思いでございましたよ。 歩く出で立ち、決して人様に見せられるものではございませんでした。(爆 そこそこに蝶たちと遊び、「オレンジ色のソフト」を食べて、さっさと撤収~~! 夏も来ないのに、真っ黒になったみたいです。(笑
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K.M
at 2011-06-21 19:56
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飼育オオムラサキはオスの羽化ほぼ終了っす。ひとつ成長に失敗したような小さな蛹があり期待してなかったら、それはスーパー最小でしたがスギタニ型オスとなりました。
いま部屋の中でオオムラサキ乱舞させて遊んでます。 やや羽化不全のは飼育して次のブリードできないかなぁ…
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nomusan
at 2011-06-21 20:47
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まっちゃんさん、何と、台上はピーカンでしたかぁ・・・。
そのお天気を週末に欲しいものでございますよ~(笑)。 >歩く出で立ち、決して人様に見せられるものではございませんでした。(爆 まぁ・・・・あの広大な草原を歩き回り、時には藪こぎを・・・大体想像できますねぇ~(笑)。 そちらのオオムラサキ・・・何処かにはいるんでしょうけどねぇ・・・そう言えば・・・ゴリさんがそちらにおられた頃に、目も覚めるような素晴らしいオオムラサキ画像をブログに貼っておられたような・・・・記憶違いかなぁ・・・???
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nomusan
at 2011-06-21 20:49
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K.Mさん、おお、順調に羽化してるようですねぇ~。お部屋の中で乱舞ですかぁ~(笑)。スーパースギタニ、よろしゅうおますなぁ。
>やや羽化不全のは飼育して次のブリードできないかなぁ… どうなんでしょね、知識を持ち合わせません・・・。
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K.M
at 2011-06-21 22:29
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fanseab at 2011-06-21 22:31
<当時現場の仕事の担当割り振りは私がやっておりまして・・・
これでオオムラサキを仕留めたので貴殿は上手に職権乱用?しましたね。小生はそんな役得も皆無ですが、一度だけ、ヨーロッパ出張で網を振った前科者です、ハイ(^^;
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nomusan
at 2011-06-21 23:13
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K.Mさん、あの当時のベスト5は・・・・まずNo.1はウスバキチョウ(爆)。これはいまだに見てませんし、死ぬまでには1回は撮ってみたいな・・・と。
No.2はクモマツマキチョウ。これは書きました。 で、No.3~5はギフチョウ&ヒメギフチョウ、キリシマミドリシジミ、オオムラサキでございました。 なので・・・書けるものは書いちゃいましたし、実はひょっとしたら一番好きなリュウキュウムラサキは・・・あっさり採れちゃいましてね、思い出話には不適なのですよ(笑)。
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nomusan
at 2011-06-21 23:20
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fanseabさん、まぁ今となってはもう時効だと思いますし、職場も変わってるので書いちゃいましたが・・・。
実は自画自賛できる”役得”、もう一種類、福岡県のスギタニルリシジミがありましてね、これは2年がかりでした。まず、とある年の4月に福岡年の某市に同じように仕事で行ったら、たまたまらしき蝶をちらっと目撃しまして、その年はそれっきり・・・。で、翌年の4月のその市の業務の割り振りでその界隈に自分を入れて・・・見事お昼休みにスギタニ採ったのですよ。これは自分を誉めたかった(爆)。 ヨーロッパ出張・・・我社には縁がないですねぇ~(笑)。
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OIGATO
at 2011-06-21 23:48
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呑むさん、こんばんは。
あっ!熊本の某有名な(多分あそこかな 笑)オオムラサキですね~ 一度出合って見たいデッカイタテハのキングですよ~ ええなぁ~ 最近は、叔父さんも亡くなって中々行ってませんが、小鹿田焼の窯元より少し日田市寄りに下った所に親戚がおりますので結構子供の頃には行ってましたよ~ 近くの裏山の栗林で木を蹴ってカブトムシやらノコギリクワガタやらミヤマクワガタなど捕って遊んでました~ 裏山からの湧き水でスイカをキンキンに冷やして食べた思い出が・・・湧き水の傍にはキタキチョウが数十頭群れて吸水もしていましたよ~
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nomusan
at 2011-06-22 06:17
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OIGATOさん、おはようございます。
う~ん・・・ここは・・・ご想像とは違うかも?某林道をちょっと奥まで行ったところなんですが(笑)。 小鹿田焼きから少し日田寄り・・・・・あのあたりはいいところですよねぇ~。 確かにカブトやクワガタなんかがたくさんいそうな環境ですよね。 あのあたりでもオオムラサキは見れるんじゃないかなぁ~。 栗の花にもひょっとしたら結構色んな蝶が来てたりして(笑)。
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luehdorf
at 2011-06-22 12:43
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「暑ぅ~い!」で目覚めました。気温がどんどん上がり外の景色がまぶしいくらいになっています。
家での仕事を終えたらこの中を横浜まで…。少し気重です。 「お茶濁し」などとんでもない。立派な記録です。 忘れていた「あれを採りたい」という気持ちを思い出させてもらいました。 >ばっさばっさと力強い羽音が… まるで鳥を入れてしまったかのようなあの感触、興奮しましたっけ…。 それにしても九州のオオムラさんは白くって美人(オスでもいいのかなぁ?)です。 これは…? 赤のトランクスに黒のシューズだから坂口社長かな?J.鶴田さんが赤のトランクスになったときはシューズは黒ではなかったような…。 沢村忠さんの「真空飛び膝蹴り」を知る身として、この技は「コワイ」ものの1つでした。
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nomusan
at 2011-06-22 19:36
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luehdorfさん、東京は真夏日だったのでしょうか?
こちらより暑かったかもしれませんね。 こちらも蒸し暑かったですよ。 とは言え、今日は終日屋内だったので、助かりましたぁ~。 オオムラサキの成虫採集は何とも言えない興奮がありますよねぇ~。 あの存在感はたいしたもんですよね。 はい、九州産は色白美人さんでございますよ。 贔屓してるのかもしれませんが、格好ええですよ~(笑)。 掛けてはサカさん、受け手は・・・・馬之助さんでございますよ~。ネタ元によるとフェンスを張って、デスマッチ風だったようですが、荒れて試合にならなかったようです。 おお、沢村忠さんの真空飛び膝蹴り・・・・凄かったですねぇ~。あの頃は毎週TV放送があって手に汗握って見てましたよ~。漫画で”キックの鬼”ってのもやってましたよね。
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imai
at 2011-06-23 02:15
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今晩は!今夜のネタは最高ですね(^^)。私にとってオオムラサキは今も憧れの蝶NO1です。中学の時大分県で大きな♂を採集したことは今も忘れることが出来ません。現在飼育中なんで早く成虫が見たいものです。
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nomusan
at 2011-06-23 06:02
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