ネタがない日は想ひ出話し・・・。

今日もすっきりしない天気でしたが、寒さはあまり感じなかった。
が・・・・
楽しみな週末はやたら寒そうです。どうやら雪マークは消えそうにない・・・ですねぇ。
う~ん、マンダム(笑)。

訃報が続きます。あの頃のK-1は・・・・面白かったなぁ・・・。合掌です。

さて、再掲をやめたら早速ネタ切れで更新できない状況になりました(笑)。
と言うことで、こんな夜には思いで話しを・・・・・。

                           初めてのイワカワシジミ

「蝶屋になるんだ。」と心に決めたある秋の日から、私は様々な蝶との出会いを妄想して翌年の春を待ったのですが、中には「多分自分なんかには採れないだろうな。」と思える蝶が何種類かありまして、イワカワシジミがその一つでした。まず奄美大島より南に行かないといないし、しかも何処にでもいるような蝶ではなさそうです。そのエキゾチックな色彩や特異な生態とともに、私にとっては多分縁がない『珍蝶』の象徴的な存在でありました。

1992年秋、10年近い休眠から覚めた私は翌年の春が近づいた頃「そうだ、八重山へ行こう。」と思いつきました。と言うのも、たまたまその年度は当時在籍していた職場で『永年勤続のご褒美』として『3日間の連続休暇と6万円の旅行クーポン券』を貰っており、休暇はその年度内に使わないと無くなってしまうのでした。土日に繋げれば5連休になるのでこれなら何とか行けそうです。で、出来るだけ暖かくなってからと思い、年度末ぎりぎりに復活戦の16年振りの八重山ツアーを計画したのでありました。

で、早速T先輩に電話したところ、「ほんまか、ええなぁ。行っておいで行っておいで。」と言われたのですが、それから数日後、○研出版なる会社から郵便物が届きました。「?」全く心あたりもなく開けてみると、そこには『スーパー○○ガイド』と言うガイドブックがぁ! そして『京都のT様から呑むさんに送ってくれとのことでご注文頂きました。』との同封のお手紙が! 実は、行くことにはしたけれど、学生時代に買った昭和40年代に発行された”採集地案内”の本しか情報が無く「さぁて、具体的にはどう計画立てたらええんやろ?」と思っていた私は、そのお心遣いが嬉しくて嬉しくて、その晩は涙で枕をしとどに濡らしたのでありましたよ。その日からずっとその本を読みふけり、まずは一度は行ってみたかった与那国島へ行き、その後石垣島を何ヶ所か廻る計画を立てました。

1993年3月26日
いよいよ出発です。まずは朝一便で福岡空港から那覇空港へ。その後夕方の便で石垣島へ渡る予定でした。何でこんな中途半端なの時間設定にしたかは今ではよく覚えていません(笑)。で、まずは空港前のソテツチェック。そう、実はこの年の前年(1992年)に初めてクロマダラソテツシジミが沖縄県で発生したのでした。実物も画像を見たことなく、とにかくソテツにいる蝶がそうなんだろうと思って探してみましたが何もいませんでした。その後、とある公園へ。ここでシロオビアゲハを見て「ああ、ここは沖縄なんだ。」と実感したのをよく覚えてますね~。で、情報によるとこの公園ではイワカワシジミがいるかも?という事だったのですが、この時点では一応行ってみようとは思ったのですが、採れるとは思えませんでした。で、クチナシがある一角へ行きましたが全くおらず。「やっぱりね。そう簡単に採れるわけない。」と思っていたら、そこに真っ白な大型の蝶が飛んで来ました。「!」ナガサキアゲハの♀と瞬時にわかりナイロン白ネット一閃。初めての本島産のナガサキ♀、画像で見たことある『西表のナガサキ♀』に比べればかなり黒いのですが、九州産に比べれば明らかに白く、本当に飛んでるときは真っ白に見えたのですよ。と言うことで、この日はこれで大満足して早めに空港に戻りまして、久々のオリオンビールと沖縄ソバでささやかな祝杯をあげたのでありました。その後夕方の便で石垣島へ。お宿はこれまた久々の『な○さ荘』。そういえば昨年で閉じてしまったようで・・・残念ぢゃ。


3月27日
さて、この日の1便でいよいよ与那国島へ。狙いは当時安定して発生していたヒメアサギマダラと当時はこの島にしかいなかったシロミスジがメインで、後は何でもいいからとにかくいろんな蝶が見たい、でした。で、空港に降り立ったのはいいのですが、何せ復活したばかりで交通事情が全くわかりません。今ならレンタカーやレンタバイクを予め予約しておくのですが、当時はレンタカーを使うと言う考えがありませんでした。で、とにかく一度民宿へ行って荷物を置いてと思うのですが、待つ人に対してタクシーの数が少なくなかなか乗れません。民宿から迎えに来てもらえないのかなと思い、民宿に電話しますが誰も出ません。流石に能天気な私も「こりゃいつになるかわからん。」と心配になり、当時の私としては勇気を出して、前に並んでいたカップルにお願いして集落(民宿がかたまってる集落までは一緒だろうと思って)まで割り勘で一緒に乗せてもらいようやく民宿にたどり着きました。ところが、民宿に誰もいません。「どないなってるの?」と思いながらも時間が惜しいので、とりあえず荷物を玄関に置いて目的地へと歩き出したのでありました。

だらだらと長くなったので、今日はここまで。
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by nomu376 | 2012-02-15 20:39 | なんやかんや | Comments(4)
Commented by K.M at 2012-02-15 21:29 x
計画的なようで手探りで場当たり的なのが楽しいんですよね~。

私の場合はさらに発作的です。
知識不足で突入なので戦果はいつも少ないです。

ちっさい島にみえてもポイント探すとなれば絶望的なくらい広大ですね~。

でも、やめられまへん。
Commented by nomusan at 2012-02-15 22:21 x
K.Mさん、いくら事前に情報収集しても、現地に行ったら情報通りとは限りませんしね。
基本的にはよく言えば臨機応変、言葉を変えれば行きあたりばったり。それが基本だと想っていますよ(笑)。

>ちっさい島にみえてもポイント探すとなれば絶望的なくらい広大ですね~。
>でも、やめられまへん。
まさに、御意! この時の八重山はまさに「こりゃ、やめられまへんな~。」の再確認でしたよ(笑)。
Commented by luehdorf at 2012-02-16 16:10 x
寒いです。体の方は汗をかいてるのに、指先は厚手のグローブでもかじかみました。

>基本的にはよく言えば臨機応変、言葉を変えれば行きあたりばったり。
よぉ~く分かります。ホント、日本語は便利です。
ボクは、「行き当たりばったりじゃ?」と言われて、「臨機応変って言うの!」って答えてますから…(笑)。

イワカワ、後輩のFが目黒区内の住宅地でクチナシをチェックしまくり、十分に飼育できるとの感触を得てから幼虫を採ってきてましたっけ…。

ベルナルドさん、今日の報道によるとずいぶんと繊細な人だったようで、思い悩むことが多かったのでしょう。
K-1の創生期、決して華麗とはいえないブル・ファイトに凄みを感じましたっけ…。合掌です。
Commented by nomusan at 2012-02-16 21:05 x
luehdorfさん、こちらも日中は10℃を越えて、車の中にいると汗ばむくらいの時間帯がありあmしたが、帰宅する頃にはかなり冷え込んできました。週末は雪も舞ってかなり寒そうです・・・。
じてつうには辛い季節ですね、けど、もう半月で3月・・・あと少しですね(笑)。
おお、やっぱり「臨機応変」が基本ですよね。ええ言葉です(爆)。
イワカワはどちらかと言えば幼虫採集がメインでしょうねぇ~。実は一個だけ穴の開いたクチナシを見つけて持ち帰った事があるのですが、蛾が出てきました(笑)。

創世記のK-1、ベルナルドさんやフグさん、ホーストさん、アーツさん・・・あの頃は面白かったですよねぇ~。ネットであれやこれや記事を読みましたが・・・悩んでおられたのでしょうかねぇ・・・改めて合掌です。
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