今日は午後から現場の仕事で、佐賀平野を西へ東へ走り回っておりました。
陽射しも強く感じ、車に乗っていると「こりゃ、モンシロチョウが出るかも?」 と思うのですが、車外に出ると風は冷たく「やっぱ、まだやな。」と・・・(笑)。 明日からぐっと冷え込むとか・・・。来週末あたりかなぁ・・・ と言うことで、昨日の続きです。 集落から目的の林道へてくてく歩くのですが、風が強く蝶が全く飛んでいません。林道に入るとようやくぼちぼち蝶が飛んでおり、安心しかけたところに明らかにリュウキュウアサギマダラとは違うマダラが一頭へろへろと飛んでいます。「多分ヒメアサギ。」と思ってネット。その時点では同定できませんでしたが、とにかくリュウアサではない事だけは間違いないので、まずは迷マダラゲット(笑)。これで満足した私はその後ハイビスカスの花場でカラスアゲハやツマベニチョウを追いかけて、宿のことが気になっていたので、一度民宿に戻ったのでありました。 民宿に戻ると、宿の人とおぼしきおじぃがおりましたので、「あのう、私今日宿泊の予約してる呑むと申しますが・・・。」と言うと、「ああ、そうね。(全てを切り盛りしているオーナーの)息子が入院してしまってね、泊まるだけでいいなら(素泊まり)泊めてもいいけどね。」と言われます。今さら別の民宿探すのも面倒だし、「お願いします。」と言うことで部屋に案内されたのでありました。これで安心したのか、お腹がすいてきました。で、近くの売店で買ったパンを食べてオリオンビールを呑んでいると、何やらとってもいい気分になり「今日はもう蝶はいいか。」と言う気持ちになってきました(笑)。で、オリオンビール片手にぶらぶら港まで歩いて行くと、何とまぁ綺麗な海の色。しばし風に吹かれて海を眺めて・・・・「蝶をやってるからこんな所まで来れて、綺麗な景色も見れるんや・・・再開してよかったなぁ・・・。」と感慨にふけったのでありましたよ。ちなみにここナンタ(波多)浜・・・今では当時の面影はないそうな・・・。 で、一度民宿に戻り、日が暮れてきましたので集落のはずれにあった居酒屋で夕食をとり、しばし夜の海を眺めて民宿へ戻ると、隣の部屋の襖が開いており何気なく覗くと二人連れの方々が蝶の整理をされておられます。『あ、蝶屋さんだ。』と嬉しくなった私は、思い切ってご挨拶して、部屋に入れて頂きました。で、お話しを聞くと、なんと北海道から来られていると。さらにお話しを聞いていると、驚くことにこの日私がうろうろしていた近くでイワカワシジミを複数頭採っておられ、「まだいるんじゃない?」と事もなげに言われます。『ひょっとしたら私でもあのイワカワが採れるかも???』と言うことで、翌日も同じ場所へ行くことにいたしました。 3月28日 この日の2便で石垣へ戻る予定です。お二人はレンタカーを借りておられ、朝お別れして私は再度前日行った林道へ。最初は全く見れずに「やっぱり自分には縁がない蝶なのか?」と弱気の虫が頭をもたげかけたのですが、今で言う”餅をついて”クチナシの周辺の林縁の梢あたりをペシペシやってると・・・一頭のシジミが目の前の梢にとまりました。逆光でよくわかりませんがとにかくネットして確認してみると・・・「やったぁ!」 初めて見るモスグリーンの妖しげな蝶がそこに!この日はこの1頭だけでしたが、自分には縁がないと思っていた蝶だったので本当に嬉しかったですねぇ~。今でも鮮烈に記憶に残っている瞬間です。その後、お二人とは林道で再会し、同じ便で石垣へ戻るとの事でその後は車に同乗させて頂くなど、大変お世話になりました。何よりお話しを聞かせて頂いていなければこの日のイワカワシジミはありませんでした。心から感謝しております。 これが私の初めてのイワカワシジミでございます。嬉しかった。この蝶はその後も石垣島で1回、奄美大島で1回採った事があるだけで、やっぱり私にとってはまだまだ『珍蝶』のひとつです。出来れば今年あたり何処かであの妖しい緑色を撮りたいものでございますねぇ~。 ちなみに画像は本文とは全く関係ありません(笑)。
by nomu376
| 2012-02-16 21:51
| なんやかんや
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Comments(8)
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K.M
at 2012-02-16 22:10
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目的のものが採れたときって嬉しいですからね~。一匹しか採れないとしばらくそこで粘ってしまったり、時間をあけてまたそこに行ってしまったり、執着してしまったりしませんでしたか?
どんな虫でも最初の一匹みるまでは、どんな場所、環境、時期、時間にどんなふうにいるのか全くわかりませんからね~。
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nomusan
at 2012-02-16 22:21
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おっと、K.Mさん、速攻コメントおおきにです。
前の晩に話しを聞くまでは全く頭になかったイワカワが急に現実味を帯びた話しになって・・・それでも正直採れる自信はありませんでした。 そんな蝶が、しかも結構粘ってから採れた1頭だったので、この時点でかなり満足してしまったあの日の私です(笑)。 特に思いが強かった蝶(に限らず)の、一頭目は忘れられないですねぇ~。
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at 2012-02-17 01:18
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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nomusan
at 2012-02-17 06:33
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非公開コメントさん、むむ、そげな事でしたかぁ。
合点承知の助でございます。
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まっちゃん
at 2012-02-17 20:02
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わたくし、失礼ながら本文はまだ読んどらんとです。
しかし、「みっくちゅじゅーちゅ!」に惹かれて。 ずいぶん前のことですが… そんな「じゅうちゅ」、知ってました~?(笑 ちなみに、ハイ、ではありません。 あくまでも「じゅうちゅ」でちゅ!(爆
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K.M
at 2012-02-17 21:13
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一匹捕まえて、感動してヘロヘロになって、そこで集中力尽きて、後の採集はどうでもよくなるってのも、よくわかります。
苦労するともう一度その同じ過程を踏むのが重くなっちゃうというか、自分の電池がきれちゃうというか…。 それも気持ちいいんですよね~。
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nomusan
at 2012-02-18 16:46
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まっちゃんさん、この酎ハイ、正月明けに京都に行った時に、後輩君からもらったのですが、「みっくちゅじゅーちゅ」は知りませんでした。で、ちょっと調べてみたら、この会社は大阪が本社で、確かに「みっくちゅじゅーちゅ」なるものもありましたよ~(笑)。
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nomusan
at 2012-02-18 16:50
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K.Mさん、もともと採れないだろうと思っていたのに加え、(私なりに)かなり粘って採れた1頭だったので、この時点で満足して緊張の糸が切れたのは間違いないでしょうねぇ~。もう採れないだろうってね(笑)。
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