昨日の続き

今日は二十四節気の”大雪”にあたるとか・・・
寒くない冬だったらいいのになぁ・・・(笑)。

と言うことで、昨日の続きです。
で、シロオビヒカゲですが、初めて身近に名前を聞いたのは実は蝶屋としてのスタートを切った、
1977年3月の”初めてのやいま”だったのですよ。
連れて行ってもらったT先輩と、現地でお会いしたT先輩のお知り合いの方々と行動を共にさせて頂いていたのですが、
お話を聞いていると、「竹藪の中にいて、いきなり飛び出してきてめちゃくちゃな動きで飛び回り、えらく採りにくい」ようです。
この時点で、当時の私には「無理」と思わざるを得ませんでした。
さらに、ヒカゲだし、ハブも怖いし(笑)。
なので、この時は全く対象には出来なかったのでございますよ。

そして20年の後・・・
この蝶狙いで19年振りに西表を訪れたのですが、やはり上記の理由からかなり不安を持ってました。
そう、私ね、運動神経と反射神経は無いに等しいほど鈍い方でして・・・
「見れることは見れるだろうけど、果たしてネットに入れることが出来るのか?」
期待と不安で震えながらポイントの竹藪へ・・・
そして、その瞬間は突然やってきました。なにやら黒っぽい蝶?が突然目の前に!
「出た!」と思った瞬間、ネットを振ると・・・「おお!、入ってるやん!」
そう、「採った」と言うよりは、明らかに「入った」と言う感じ(笑)。
で、心臓バクバクさせながらネットの中の個体を確認すると・・・♂でした。
とにもかくにも、シロオビヒカゲ、嬉しかったですねぇ~。

ところが・・・
人間、欲が出るもんですねぇ・・・この蝶はやっぱり♀が欲しい(爆)。
と言うことで、”♂だけどシロオビヒカゲ”と言う気持ちと、”シロオビヒカゲだけど♂”と言う気持ちが心の中で入り交じり・・・
何となくもやもやした気持ちで竹藪の外縁を歩いていると・・・
何と!明らかに♀とわかる個体が、ヘロヘロっと出て来て目の前の梢にとまったではあ~りませんかぁ!
これはもう、本当に信じられない光景でした。こんなことって・・・あるんや。
もちろん、流石の私もこれを逃すことはありません(笑)。

で、この夜は西表の民宿で独り祝杯をあげたのですが・・・
これにはもう一つ、大きな意味がありましてね、実はこれが”自己成虫採集200種目”の蝶だったかもしれなかったんです。
”蝶屋”になるんだ、と心に決めたあの日、自分には無理だろうとは思ったのですが、
我がクラブの内規である「自己採集200種をもって”栄光の蝶屋”と称す。」
に一歩でも近づきたいと思ったのでありましたよ。
それから20年・・・この時のやいまで、それが達成目前まで来ていたのでありました。

で、実はこの時前日に採った1頭のシジミが現地では同定不能で、もしこれが”お初”だったらこれが、
そしてもしこれが採ったことある蝶だったならば、この日のシロオビヒカゲが200種目だったのです。
なので、いずれにしても、これで間違いなく200種達成!が確定した日だったのでね、
この夜の泡盛の味は・・・しみじみ心に染み渡る・・・感慨深いものだったのでございましたよ~。

で、帰宅後に確認すると、このシジミはルリウラナミシジミの♀でしてね、
結果的には200種類目はルリウラナミシジミでございましたよん。

と言うことで、画像は内容とは関係なくイワサキタテハモドキ。
この蝶は見たことないのでね、コメントはありません(笑)。
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by nomu376 | 2017-12-07 19:53 | | Comments(2)
Commented by ひかり at 2017-12-08 00:19 x
こんばんは。200種達成のエピソード、わくわくしました。ジャノメは好きなほうではありませんでしたが、オオヒカゲを採って気持ちが変わりました。
Commented by nomu376 at 2017-12-08 22:52
ひかりさん、こんばんは。
拙い想い出話へのコメント、おおきにです。

オオヒカゲ、これまたええヒカゲでございますよねぇ~。
九州にはおりませんでしてね、この蝶目的で本州まで行きましたよ。
初めてのオオヒカゲ、印象に残ってることありますのでね、いつか書かせてもらいますね(笑)。
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