初めてのキリシマミドリシジミ
本格的に蝶屋を目指した時、何としてもこの蝶は採りたい・・・と思った蝶の一つにキリシマミドリシジミがありました。いや、正確に言えば、蝶に接し始めた中学1年の春に初めて図鑑を見たときから、その憧れは始まっていたのでした。ただ、その憧れは本当に高嶺の花と言う感じの憧れでして、「こんな蝶、自分には決して縁がない蝶だ。」と思い込んでいたのでありました。 で、初めてこの蝶を手にしたのは1978(S53)年7月、滋賀県某所でした。嬉しかったですねぇ~。それまでにアイノミドリシジミやメスアカミドリシジミあるいはヒサマツミドリシジミにも感激しましたが、その大きさと輝き・・・「こら、ものが違うわ・・・。」でした。まさに”The Wounderful Green Hairstreak“でした。 ところが・・・実は私が初めてこの蝶を見たのは、この時ではありません。その2年前に一度見ておりまして、実際にネットにまで入れていたのでした。それは、私がまだ蝶を真面目にやるつもりもなかった大学1年生の夏・・・・クラブの夏合宿で行った屋久島での出来事でした。 当時、蝶班には入っていたものの、蝶の知識が全くなく、しかも真面目に蝶をやる気持ちがなかった私は、蝶班の諸先輩方がヤクシマミドリシジミ(キリシマミドリシジミ屋久島亜種、以下ヤクミ)を狙うのを尻目に、植物班のメンバーと宮之浦岳登山に向かったのでありました。そう、その時の私は“ヤクミ”の歴史(発見された当初は別種と考えられており、超珍種でした。)や、先人たちの想いなどを全く知らなかったのです。1976年にはすでにキリシマミドリシジミの一亜種になっており、ポイントさえ見つければ、見ることも出来る蝶にはなっておりました(とは言え、私が所属したクラブの蝶班の方々(私以外)のレベルはかなり高かったからだと思うのですが。)が、それでも何と言っても“ヤクシマミドリ”です。ところが私は宮之浦岳が九州最高峰の山だと知ると「折角の機会だから、是非とも九州最高峰の山に登りたい。」と思ってしまったのですねぇ~(笑)。それと、正直に白状しますと、当時は「キリシマなんて自分に採れるわけないし。」と思っていたのも事実です(笑)。あの時、「お前、どうする?」と聞かれて何の躊躇もなく「あ、僕植物班と宮之浦行きます。」と言い放った後輩を・・・先輩諸氏はどんな思いで見られていたのでしょうか(爆)? で、1泊2日で宮之浦登山からベースの小杉谷へ戻ったのですが、山での日程にもう一日、時間がありまして、優しい先輩方が一番最寄のポイントへと連れて行ってくれました。実は私、前の日に宮之浦岳と永田岳に登ってる途中に、吹き上げで上がってきたヤクミを目の前で見ていたのです。いきなり目の前に出てきたエメラルドグリーンを見て“うわ!凄げぇ!”と驚嘆したのですが、ネット(一応持ってました。)を振る暇もなく飛び去ってしまい、「何とか採れるものなら採りたいものだ。」とようやくやる気が出てきていたのでありました(笑)。そうこうしてるうちに、ヤクミとおぼしき蝶がたまに飛んできてくれて、5段でぎりぎり届くところにとまってくれます。私、もちろん長竿での採集は初めてでして、3回くらい振り逃がした後、遂に、ネットに入れることが出来ました。「入った!」ネットを振りぬいた瞬間、ネットの底に見えた蝶のシルエットはいまだに脳裏に焼き付いています。ところが、先ほど書きましたように5段竿でネットを振るのは初めての私、その後どう処理して良いかがわかりません(笑)。で、ばたばたして何とか竿を地面に降ろしてネットの中を見ると・・・「あれ?」・・・おりません・・・。「ええ~・・・?」と思っていると、後ろで一部始終を見られていた某先輩が一言。「逃げたで。」・・・。・・・・・。その後ヤクミは飛んでこず・・・。ついに時間切れになってしまったのでした。その晩、私はその先輩から「お前はネットの返し方も知らんのか?」と呆れられて、ネットの振り方、返し方を教えて頂いたのでありました(笑)。 そしてこの年の秋、「蝶屋になるんだ!」と心に決めた私は図鑑や書籍を読みまして・・・この時点でようやく“ヤクミ“の何たるかを思い知ったのでありました(爆)。翌1977年は、夏合宿が利尻島だったのと、その前に信州を回りたいと思ったのとで、キリシマはお預けでございました。 そして迎えた1978年夏・・・この年の夏合宿は再び屋久島でした。もう気合入りまくりで出発を待っていたのですが、出発の数日前にF君から、「屋久島に行く前にキリシマ行っときませんか?」とお声がかかり、もちろん二つ返事でOKしました。で、当初は7時頃に私の下宿に草色のカローラ号で迎えに来てくれる約束だったのですが、早朝と言うより未明頃いきなりやって来て「朝の早い時間は下に降りてるみたいやし、早めに出ましょう。」もちろん異存なく出発です。で、わくわくどきどきしながらいそうな所へ到着すると・・・ F君「あ、あっこ、いてますよ。採ってください。」 私「え?何処や? わからん。」 F君「ほら、そこですがな、そこ!」 私「おおっ、ほんまや。よっしゃぁ。」 ところが、振ろうとした私のネットが茨に絡んで振れません。で、思いっきり引っ張ると、鋭い衣擦れのような音とともにネットがズタズタになってしまいました(笑)。 私「うわぁ、こらあかん、F、網貸してくれぇ。」 ・・・・・・ 何とか採れました(笑)。そしてネットから取り出して手にとって・・・「こら・・・ものが違うわぁ・・・。」でございました。 この日の事は、F君にはいくら感謝してもしきれません。この日はその後♀も採れたのですが・・・。私がうろうろしながらとあるカーブを曲がった瞬間、何やら一頭の蝶らしきものが目の前の梢にとまりました。で、F君が近づいて来ます。そこでネットがあたると危ないと思い「F、動くな!」と言いながらネット一閃。「おおっ!♀やぁ。やったー。」するとF君が一言・・・「それ、私が追いかけてたんですけど・・・。」、「え?そうやったん? そりゃすまなんだなぁ・・・。」と言いながらも、しっかり自分の三角缶へ・・・(爆)。 その後、目の前に飛び出してきたど完品の♂を一頭追加。もう最高の気分でした。今までの中でも、十指に入る嬉しさではないかと思います。本当に嬉しかったんですよ~。まさか、あのキリシマミドリシジミを自分が採れるなんて・・・。 そして迎えたリベンジの夏合宿・屋久島でしたが・・・台風の影響で晴れたのは帰る日だけでした。はい、もちろんヤクミは影も形も拝めませんでした。私にとってのヤクシマミドリシジミは・・・あの日ネットの底で見上げたシルエットとともに見果てぬ夢になるのでしょうかねぇ~(笑)。 ちなみに標本画像はその時のではなく、1993~2000年に採集した佐賀県産でございます・・・。 ![]()
by nomu376
| 2010-02-10 23:53
| 蝶
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Comments(36)
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ご報告
血液検査から→細菌感染の証拠なし。ウイルス感染の際に見られるリンパ球の痕跡なし。肝機能まで表示されてましたがミョーなところは全くなし。あとは「抗核抗体」(自身の細胞に対する抗体のことで、膠原病などの自己免疫疾患の診断基準なのだとか…)の検査結果待ちですが、顔の腫れ以外に炎症はなく、関節の強張りや末梢の血液循環の不全などの自覚症状が全くない現在、九分九厘クリアな結果がくるだろう、と…。 さてそれでは何が…? 今日はアシスタントの若い医者もいて、あぁだこうだと30分ばかり、とても診察室とは思えない、明るく和やかな雰囲気での楽しい会話を楽しんできました。 こちらがお願いしたことは唯一つ、「ミッションG]の件を話し、「4週間周期」で起こるミョーな病気ではないということだけ明らかにして欲しい、と。 医者は「『4週間』は単なる偶然だと思いたいのですが…」と苦笑してました。 ということで、↓のカト様へ、「悪いことはしてない」つもりです(爆)。だからミョーなウイルス感染の心配はありませんでしたぁ~。 字数制限にかかりましたので、これ以降はまた別便で…。
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初めてのキリシマミドリシジミ・・・・・
誰でもこの種については特別な思いがあるようですね 図鑑で見るキリシマ、ヒサマツ、メスアカの輝きは特別に見えたものです ボクもキリシマとの出会いは滋賀の某所でしたが 当日はキリシマが採れず、おまわりに捕らえられて・・・・・・散々でした 翌週、現場で聞いた情報を元に鈴鹿山系に入り 朝一でゲットできました キリシマは一目で判断できるので 採った瞬間は感動しましたね~・・・ 「これが"憧れのキリシマ”なんや~・・・」と言いつつ 暫く余韻に浸っていましたね 今でも標本箱を眺めると当時の感動が蘇ってきますね(笑) ![]()
luedotfさん、早速のご報告ありがとうございました。
怪しげな病気ではなさそうで、安堵しております(爆)。 けど、何なんでしょうねぇ~・・・。 後は・・・たまたま「4週間周期」がでないようにお祈りします。 私どもは”雨天でも集合”の意思確認が出来ております(爆)。 また寒くなったようですね。ご自愛のほどを・・・。
ホンマに綺麗な Wounderful Green色ですね。
呑むさんの学生時代のお顔写真を思い浮かべながら、拝読しました。(笑) 何の躊躇もなく「あ、僕植物班と宮之浦行きます。」と言い放った後輩... 先輩方は、呑むさんの欲のなさにびっくりされたのではないでしょうか? 体育会系ではまちがいなく殴られます。(笑 ![]()
itsukiさん、やっぱりこの蝶には特別な思い入れがありますよねぇ~。
初めて手に取った時のあの輝きは今でも忘れられません。 その後休眠して、1993年に復活したときも「やっぱりこの蝶は綺麗だ。」 って改めて感激したものでした。 私の初キリシマも鈴鹿山系ですよ~。同じ場所かも(笑)? で、 >当日はキリシマが採れず、おまわりに捕らえられて・・・・・・散々でした これ、気になるんですけど・・・(爆)? ![]()
saunterAさん、いや、ホンマに綺麗です、この蝶。
まさに”清く正しい正統派の美しさ”ってやつですね。 本来は”妖しく艶めかしくいかがわしい美しさ”が好きな私ですが、 この蝶の美しさには降参って感じですね(爆)。 欲の無さと言うよりは・・・ただただ”無知”に呆れておられたのだと 思います(笑)。 >体育会系ではまちがいなく殴られます。(笑 はい、私たちのクラブは知性と教養に培われた典型的な文系の サークルでございまして、そのような非論理的な行動とは無縁で ございました(爆)。 ここ数年は何とか写真に撮りたいと思っているのですが、高いところ にしかいなくて・・・
こういう想い出は脳裏に焼き付いていて一生忘れられないですね。
私も似た経験がありますから一瞬、ネットに入ったときのヤクミのシルエットなんかは、その残像の隅々まで頭にこびりついて離れないのがよくわかります。 初めての蝶や憧れの蝶は、それを最初に見たときの光景がずっと忘れられなくて、後で沢山採れたとしても最初のシーンがすぐに蘇ってきてジーンとしてしまいます。 逆に最初の一頭があっけないと段々と感激が薄れてしまいます。 私は最近のようにポイントまで車を使うようになって目的地へ行くこと自体が楽になってからは子供のころのような感激が少なくなってしまったような気がします。それにしてもヤクミ。。未だ子供のころに見た原色日本蝶類図鑑(横山図鑑)にはボロの写真が掲載されていて、そのボロさ加減が一層、この蝶の珍品ぶりをあらわしていましたね。 ヒサマツとキリシマは多分、一生見ることも無いと思いますが、憧れのままで終わっても悔いはない、ずっと幻のままでもいいと思わせる位、美しい蝶だと思っています。 ![]()
clossianaさん、あの時は・・・それまで”自分なんかに採れっこない”と思っていた蝶がネットに入った瞬間だったので、鮮烈に記憶として残ってるんでしょうねぇ~(笑)。
まだ見ないうちに、その蝶への思いが強くなるほど、初めて見れたときの感激は大きくなりますよね。 >逆に最初の一頭があっけないと段々と感激が薄れてしまいます。 御意!にございます。憧れていた蝶を、それと知らずにあっさり採ってしまった時なんかは”何でや!”ってがっかりしてしまうこともありますよね(笑)。 今から思えば、学生時代を過ごした京都はゼフの採集には良いところだったように思います。と言うより、所属したクラブの蝶屋さんのレベルが高かったのが私にとってはありがたいことだったですね~(笑)。 ![]()
紅いチャーハン。
ごちそうさまでございました。 信じられないかもしれませんが、私、この時の1雌しか、キリシマミドリシジミを成虫で採った事がございません! あっ、それから「くま」は通る機会がないので取材できてません。 確定申告が終わるまではチョッと忙しい、当事者Fでございました。 ![]()
ふしみやくん、なんのなんの、あの感激がチャーハン一杯なんて・・・。
今だったらもう少しええもんご馳走出来るかも?ですが・・・ あの紅いチャーハンは・・・・不気味でしたなぁ(爆)。 そうなんやぁ・・・もしかしたらとは思ってたけど・・・ あれ以来採ってないんやぁ・・・。 はいな、ネタがないから書いただけで、「くま」については何時でもいいです。 ![]()
>当日はキリシマが採れず、おまわりに捕らえられて・・・・・・散々でした
・・・・と言うのは・・・・ 当時、滋賀のこのポイントは県条例でキリシマとヒサマツは採集禁止でした 入り口に大きな看板がありました・・・・・でも「立ち入り禁止」でも無く 「植物、昆虫の採集禁止」では無かったので採集に行ったのですが 入った直後に「名昆」のメンバー、5~6人と会って 情報を聞いたらキリシマ、ヒサマツを採ったよ!」と・・・・ 俄然やる気になりネットを用意してたら・・・・バイクのおまわりがやって来て 「おたくら・・・何してんねん?」って・・・聞くから 「昆虫採集です」と答えたら 「ここは禁止区域やから アカン!」と言う 「種指定の禁止で昆虫全部禁止とちゃうやろ~」と言うと 「ここは県条例指定の禁止区域や」と言う・・・・・ 勿論ボクはまだ採っていないので反論するが おまわりは「ここに入ったらアカン!」と言い 住所、氏名を書かされて追い出されました そんな嫌な思い出があって以来 某所は遠ざかってしまいました でも 次週、その某所の反対側(三重県側)でみごとゲット出来ましたよ~♪ ![]()
キリシマ、ヒサマツそしてヒロオビミドリの「西ゼフ」は、生きているのにお目にかかったことがありません。特に前2種は、横山図鑑でも北隆館の「日本の蝶」でも垂涎の思いで見つめるだけでした。「クリソ」独特の緑色…。ホントにいいですねぇ~。
>~言いながらも、しっかり自分の三角缶へ… これと同じことはわが身に降りかかったことがあります。 先輩方の命令で、斜面の立ち枯れたブナにジャンピング・ソバット…。 落っこってきた珍カミキリは、態勢を立て直したボクが拾うまもなく「あの」I 田氏の手に…。叩き網の所有権を主張しても蹴ったのがボクであることを主張しても、「毒瓶に入れたヤツが勝ち!」と…(涙)。 これって、体育会よりも「非論理的」な集団でしょ?(爆) カミキリ屋の修業を初め(させられた)年のことでした。 前便に一つ不確定なことが、「ミョーなウイルス」って既知のものでして、未知のものはちと…? 実は、ウイルス抗体の検査なんか「既知」のものばかりだと思ったもんですから、「未知のウイルスの可能性はないんですかね?」と医者に訊いたんです。「いやぁ~それは…」って苦笑いしてました(爆)。 ![]()
nomusanの話を読んで、私自身の経験を思い出しましたよ。
高校1年(1961年)の夏休みにキリシマを狙って宝満山に登りました。当時は脊振ではまだ発見されていませんでした。 予備知識などほとんど無く、4段のつなぎ竿を持って山頂へ。 で、見ることは出来ましたが梢を電光みたいに飛ぶ(飛んでいるときは青白く見える)姿を見、とうとうアカガシの梢に登りあがって飛来を待つという暴挙にも出ましたがとても手が出ず結局は見ただけ。がっくりして暗くなった大宰府の町に下りてきました。 「宝満山。登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿」と言いますが、翌日また登りました。ハイ、馬鹿のほうです。そして高い梢で一日中飛来を待ち、何度か目にしただけ。この日は何とか採ってやるということのみで頭がいっぱいで、水筒をもってゆくのを忘れていましたがしかたがない。夕刻近くになって肩を落として水場に水を飲みにいったとき、近くの小ぶりのアカガシに♂がとまるのを目撃。とまった位置を何度も確認したうえで慎重にネット一閃。翅が少し損傷した個体でしたが嬉しかったー。 顔がゆるんだまま山を駆け下りました。 ![]()
itsukiさん、そげな事でしたかぁ・・・・。
滋賀県に採集禁止地域があるのは知りませんでした。 けど、その状態で住所氏名を書かせるのはいかがなものか・・・ と思いますねぇ・・・。 翌年に反対側でゲット、おめでとうございます~。 ![]()
今晩は!今宵はキリシマミドリですか。私にはまだまだ高嶺の花のようで2年間背振で追いかけておりますが見ることも出来ません・・・。
今年こそはと決意も新たにしております(笑い)。 ![]()
再びのluehdorfさん、確かにお書きの3種は「西のゼフ」って感じですね。ただ九州まで来てしまうと・・・キリシマは見れますが、ヒロオビはおりませんし、ヒサマツはかなり珍でございますよ~。
う~む・・・”ジャンピングソバット”ではなく正面からの”馬場さんキック”だったら体勢を立て直す時間が短くて済んだかもしれませんねぇ~。ってそんな問題とは違いますね(笑)。 確かに所有権の問題は難しいですが・・・F君の場合は、彼の主義から言ってもあの場合は決して受け取らないと思ったので自分のものにしたというのはあります(笑)。 確かに、あくまでも「既知のウィルス」の検査であって、「未知のウィルス」については・・・保証できないしょうね。「4週間周期」が出ないことを祈りたいです(笑)。 ![]()
pierisさん、おおっ、宝満山のキリシマですかぁ~!う~ん、貴重なお話しをありがとうございました~。私、フジでは何年か通いましたが、キリシマ(成虫)では行ったことありません。卒業してすぐの頃、南国通信くんと一度採卵に行きましたが、全く見つけられなかった記憶がありますが・・・。そうですかぁ・・・1961年と言うとS36年・・・当時はまだ脊振では見つかっていなかったのですねぇ・・・。歴史を感じさせてくれるお話しです。それと・・・1961年に高1と言うと15~6歳、と言うことは、今年で・・・(爆)。
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imaiさん、あれ、キリシマまだご覧になっておられませんでしたかぁ。
今年こそ、楽しみですねぇ~。私も何回か一頭も見れなかった日がありました。何日か通われればきっと大丈夫だと思いますよ~。
関東に転勤してから、このシジミは縁遠くなりました。こちら最初から「撮り屋」なので「採り屋」以上に撮影は難儀しましたね。最初に見た時、ウラギンかもしれない…と半信半疑で、ある時ウラギンを追いかける個体を見て、キリシマと確信したことを思い出します。その時はドキドキしただけで、遠くを飛ぶ個体を指を咥えて眺めるだけでしたが……。
キリシマミドリですか、いいですねー。
関東にいるとなかなか縁がない蝶で、探しに行ったことありません。 今年か来年には何とかしたいと思っているのですが。 そんなに素晴らしいですか。写真でうまく表現できるかな。 ![]()
↑のpieris さんと同じような体験をしたことがありますよ~~
初めてキリシマを採ったときは大きな杉の梢に陣取り体を縛って4本繋ぎの竿を振り回していました 丁度樫の梢が腰下くらいの高さで眼下に広がり キリシマが飛んで来るのが良く見えましたが・・・・ 杉の木の上で長竿を振り回すって・・・・凄く大変ですね~(笑) ネットインした後がまた 大慌てでしたよ その日は樹上で♂3頭(完品)と足元の椿の葉上でメス2等をゲットできました 忘れられない「記念日」ですね~~♪ ![]()
妖しく艶めかしくいかがわしい美しさ・・・私もそっちに1票です。
清く正しい路線は好きではないのですが、キリシマのクリソそのもののような輝きには、参ってしまいますね。まだ採ったことはないんですが。 横山図鑑で育った年代ですから、いつまでも採れない方が憧れのまま存在できるので、採りたくないって感じですね。 ほんとは、目の前で見たらすぐにネット振ると思います。 ルーさん 未知のも既知のも両方セーフであることを確信しております。 どんなに悪く判定されても、お酒だけは呑める体で居てくださいね。
初めて採集した時の記憶は鮮明に残るものですね。小生、呑むさんの手記はどではありませんが、、、?1957年8月宝満山(当時高1)で1♀を登山道8合目付近の下草上で採集しました。59年8月同山頂上で1♂をゲット。この時はやはり手が震えましたね。雌は虫に食われましたが、雄は現在も輝きを失ってはいません。59年はフジミドリが採集され話題になりましたね。
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itsukiさんも同じような経験がおありなんですねー。
別の年には同じ宝満山にキリシマを狙いにいって、山頂でテリ張って飛んだりとまったりいるオオムラサキを見ました。この山でオオムラサキの記録はないんですよ。枝先にとまったのでつなぎ竿をそろそろと下から近づけ、ヤッとばかりに上へ掬い上げたら先端のネット部分は微動もせずに竿の中途から勢いで折れてしまいました。くやしかった。いまだにこの山からはオオムラサキの記録が出ていません。 老蝶迷さまは宝満山キリシマの先輩でいらっしゃいますね。 1957年で高1でいらっしゃったということは・・・・・・・・・んー、指が足らん。 ![]()
pieris さん 初めまして!
↑の書き込みをお読みして昔の記憶を思い出しました 当時は竹竿の繋ぎで短いものでしたから ボクは自分で竹を切り”火入れ”して my繋ぎ竿を作っていました・・1・8x3本で約5・4mですが すぐに繋ぎ目が割れるので絶対強く振れない竿でしたね >1957年で高1でいらっしゃったということは・・・・・・・・・んー、指が足らん。 ・・・・・ボクは 三輪車に乗ってた頃でしょうか・・・・(笑) ![]()
fanseabさん、皆さまのコメント拝読いたしますと、キリシマは関東の方には縁が薄いのですねぇ~。分布に疎い私にはちょっと驚きでございました(笑)。
貴ブログのキリシマ画像、よく憶えておりますよ~。よくこんな画像が撮れるものだだと思い、私もこんな画像が撮りたいではなく、こんな画像絶対撮れないって思ったものですよ~(笑)。 私の少ない経験上で申しますと、キリシマは撮影より採集の方が楽です(笑)。 ![]()
ダンダラさん、ダンダラさんほどのキャリアをお持ちの方が、まだ見られてないとの事で、かなり驚いています。関東の方には馴染みが薄い蝶なのですね。また、時期的にもあちらこちらに誘惑が多い頃なのでしょうかね(笑)。
>そんなに素晴らしいですか。写真でうまく表現できるかな。 はい、私はゼフの中では一番好きでございます(笑)。 ![]()
itsukiさん、コメントを読んで思い出しました。確か屋久島のポイントでも、木に登って長竿で採るって言われていたような・・・。なので、私は”無理”って思ってしまったのかもしれません(笑)。
>大きな杉の梢に陣取り体を縛って4本繋ぎの竿を振り回して・・・ おお、まさに命綱ですねぇ~・・・(笑)。けど、目線より下にキリシマの飛翔を・・・・ええですねぇ~・・・。危険を犯すだけの価値はありますよねぇ~。 確かに、身体を縛った状態での作業は・・・大変でしたねぇ。けど、忘れられない、素晴らしい記念日ですね。乾杯!です(爆)。 ![]()
カトカラおんつぁんさん、おお、”いかがわしい美しさ”にご同意頂き、恐悦至極にございます~(爆)。ですが、このキリシマの美しさには、私降参してしまいました・・・。
横山図鑑にはまだ”ヤクミ”で載っているのですね。歴史の証人ですねぇ~。 >ほんとは、目の前で見たらすぐにネット振ると思います。 はい、きっと振られると思いますよ~(笑)。 ![]()
老蝶迷さん、何と、50年もののキリシマミドリ、まだ輝きを保っているのですねぇ~!素晴らしいです。私、宝満のキリシマは採ったことありません。いいなぁ・・・・標本はある意味ラベルが命・・・。まだ見れるなら行ってみたいような気がしてきました。う~む・・・・・。
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pierisさん、何と、宝満山頂でオオムラサキですかぁ~。これまた血湧き肉躍るお話しですねぇ~(笑)。
>くやしかった。 おおっ、常に温厚にして冷静沈着なpierisさんからこんなお言葉が(爆)。おそらく、もう半世紀近く?経っておりますでしょうに・・・・当時の心中いかばかりか・・・・ええお話しをありがとうございました~(爆)。 けど・・・竿、よく折れましたよねぇ~・・・。 ![]()
itsukiさん、当時は竹の繋ぎ竿、いざ、ネットに入れた後が大変でしたよね~・・・。で、先程書き忘れましたが、私も一度だけ木に登って長竿振ったことあります。初めてのフジミドリの時でしたが、本当にいざネットに入れた後、「これ、どうしたらいいの?」って感じでしたよ(笑)。
自家製の繋ぎ竿ですかぁ・・・。モデルガンだけではなかったのですね(爆)。 >>>1957年で高1でいらっしゃったということは・・・・・・・・・んー、指が足らん。 > ・・・・・ボクは 三輪車に乗ってた頃でしょうか・・・・(笑) 私は・・・お袋のお腹の中でしたね(爆)。 ![]()
過去の記事にコメント失礼いたします。いつも、この記事からキリシマミドリシジミに対するモチベーションを頂いていました。昨日、念願のキリシマミドリシジミを初めて観ることができました。青くて白くて高くて速くて、思い描いていたよりずっと素晴らしい蝶でした。誰もいない山の中で見とれていました。
ひかiりさん、こんばんは。
嬉しいコメントをありがとうございます。 拙ブログの記事が、憧れの蝶へのモチベーションアップにお役にたてたとあれば、心から嬉しゅうございますよ。 ”お初”の観察、おめでとうございます。やっぱ、”ものが違う”でしょ?、この蝶(笑)。 本当に良かったですね。 これからは年中行事の一つになりますね(笑)。
こんにちは。キリシマミドリシジミは仰るように、ものが違いました。なんと言うか、スター性があるゼフでした。とある駅から自転車で往復18kmこいで見つけて来ただけに、あの飛翔は感激しました。年中行事になりそうです。採集は難しそうですが、せめて雄のすさまじい飛翔を眺めたいと思います。
ひかりさん、まいどでございます。
でしょでしょ(笑)。本当に良かったですね。 貴ブログ、ROMで失礼しておりますが拝見させて頂いています。 人それぞれ、蝶に接する態度はまさに人それぞれだと思いますが、 私も、自力で探索して採る、あるいは撮るのが”あるべき蝶屋の姿”だと思っています。 種類数には関係なく、貴殿はすでに立派な蝶屋だと私は確信いたしますよ。 って偉そうに・・・ここ数年の我が身を振り返ると反省至極!の私でございますよ。 それにしても・・・キリシマを採りもせず、撮りもせず、ただただ眺める・・・ 最高の贅沢かもしれませんねぇ〜(笑)。
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