今日は久々に青空を見たような気がしますが・・・
やっぱり寒かった! 記録更新中・・・・かなぁ・・・・ と言うことで書くこともありませんので、長々と昨日の続きです。 お持ちの方も多いかと思いますが、『原色日本蝶類幼虫大図鑑Ⅰ、Ⅱ』と言う図鑑があります。発刊された当時の、ほとんどの国産蝶類の全てのステージが写真で紹介されている素晴らしい内容の図鑑です。私、蝶を始めた中学1年の時にこの図鑑を買ってもらいました。今から思うと分不相応だったと思うのですが、KY君が持っておりましてね、私も欲しくて欲しくて仕方なくて親に頼んで買って貰ったのでありました。手にした時は嬉しかったですねぇ~。ひたすら読み耽りましたね、って言うか写真を見まくっておりましたね~。 その中で、とても気になっていたのがジャコウアゲハでした。この蝶の幼虫と蛹は“異形”って感じで「実物はどんな感じなんだろう?」って思っていたのですね。この蝶はそれまでにも近所でも見たことがあり、自分で見れる可能性がある蝶なので余計その“異形”が興味深かったのだと思います。で、やはり冬休みに二人で近所をうろうろしていたら、いきなり彼が「あ!」と言って何と、ジャコウアゲハの蛹を見つけたではあ~りませんかぁ。で、二人でその辺りを探してみると、結構な数の蛹が見つかりました。「ここ、ジャコウがおるったい。春になったら来てみんといかんね。」と言う事で、翌年春・・・か初夏になる前頃か・・・改めてその場所へ行ってみると、いるわいるわ、黒白模様の幼虫がそこここに・・・。オレンジの卵も何か鮮烈な印象がありましたねぇ~。「うわぁ~、格好いいなぁ・・・。」はい、もちろん数頭お持ち帰りです。共食いする恐れがあると聞いていたので、あまり多くは持って帰れなかったのですが、それでもひやひやしながら飼育した記憶がありますね。ジャコウアゲハはしっかり羽化を見れた記憶が残っておりますね~。 それと、もう1種類嬉しかったのがルリタテハですね。昨日書きましたが中学2年の終わりに転校いたしまして、3年生のシーズンは一人で探さなければなりませんでした。その中で、結構憧れだったルリタテハの幼虫を見つけた時は嬉しかったですねぇ。ルリタテハはキタテハやアカタテハほど多く見ることが出来ず、しかも子どもの頃の私には敏感すぎて全然捕る事が出来ず、何とか手にとってあの瑠璃色を見たかったので・・・。で、当時は一戸建ての家に住んでおりましたので、山からサルトリイバラを持ってきて庭に植えたりして餌の確保をしていたような記憶がありますね。家族には不評でしたけどね(笑)。 その後、高校に入ったのですが・・・・・私の高校生活は本当に中途半端なものでした。と言うのも、新設校に入ったのでクラブが何もなかったのです。1年の終わり頃に『作って欲しいクラブ』のアンケートがあったので、私は『生物部』と書いて出したのですが、希望者が少なかったからでしょうか・・・創部されませんでした。なので、おそらく多くの蝶屋さんが本格的に飛躍されたであろう高校3年間・・・むしろ私の活動は次第に先細っていっていたのでありました。しかも私をこの道に引っ張り込んだKY君は高校の途中であっさりこの世界から足を洗っちゃったし(笑)。 実は高校2年の夏休みに沖縄へ行く機会があったのですが、この時も何もしておりません。当時首里に叔母が住んでおりまして、一歳下の従兄弟が沖縄に遊びに行くことになり当時一番仲が良かった私がお供役に選ばれまして一緒に行くことになったのです。なので、蝶は一切なし。私自身も仕方ないな、と思いましてひたすら観光旅行に務めてまいりました。時期的にも結構蝶は飛んでいたなずなのですが、ほとんど記憶に残っておりません。唯一、中城へ行った時に目の前を黒っぽいタテハのような蝶が横切った時だけは・・・ビクッとしましたけどね(笑)。あれはリュウキュウムラサキではなかっただろうか・・・と今でも思っているのですが・・・。この時の沖縄旅行で印象に残っているのは・・・帰る前の晩、二人で国際通りまで土産を買いに行ったのですが、叔母から「絶対に薄暗い路地には入っちゃ駄目だよ。」と言われておりました。しかし、そこは健全なる好奇心を持った少年たち、ちょっとばかり路地裏を覗いて見たくなり、少しだけ薄暗い路地に足を踏み入れたのですが・・・・・、今まで経験したことのない“猥雑”というかあやしげ(怪しげ&妖しげ)な雰囲気がそこかしこに漂っておりまして(もちろんこれは今になっての事で、当時はわけのわからない陶酔感って感じだったかなぁ)・・・「これは大人の世界だ。まだ入ってはいけない。」と思って慌てて戻ったのでありましたよ~(爆)。16歳の夏の出来事・・・・でございましたよ・・・。 そんな高校時代に印象に残っているのはキアゲハですね。秋に近所のニンジン畑で幼虫を見つけたのですが、庭に餌がありません。今からニンジンを植えても間に合わない・・・と言うことで、毎日学校の帰りに駅の近所の八百屋さんでパセリを必要量だけ買って帰る事になりました(笑)。2頭だけだったのでそんなに大量に買わなくて済んだのですが・・・毎日学生服でパセリを数束買って帰る高校生・・・どんな目で見られていたんやろ(笑)?で、秋も深まる頃蛹になりまして・・・。一冬部屋で過ごした翌春・・・羽化した時は嬉しかったですねぇ~。前の年に同じ頃蛹化したクロアゲハが暖房を入れたせいか早めに羽化してしまい、この冬は部屋に暖房を入れなかったのですよ。机に向かう時(勉強してるとは言えない)は足温器(電気で暖まるスリッパ)と毛布が暖房代わりでした。何で蛹を部屋の外に出さなかったのか・・・わかりませんねぇ。今から考えれば暖房を入れなくても野外とはかなり温度差があったはずなのに・・・(笑)。 で、そんな私ですが、中学~高校時代に全く採集をしなかったかと言うとそうではありません。唯一、1頭だけ採集した蝶がいます。それが、先日コメントに書いたツマキチョウです。高校入学のちょいと前、何かの用事で学校へ行く途中、いきなり目の前に1頭のツマキチョウがひらひらと・・・で、「あ、ツマキチョウ!」とわかった瞬間帽子を振り回して採っておりましたよ。これは本能でしょうかねぇ・・・(笑)。で、多分学校に行く途中に採ったので、帰るまでポケットにでも入れていたんでしょうかね・・・。はい、初めてのツマキチョウ、これも標本しっかり残っておりますよ(笑)。 想ひ出話中学~高校編おしまいです。大学編には続きません。 2007年5月2日 福岡県飯塚市 2006年6月3日 熊本県上益城郡山都町
by nomu376
| 2011-01-26 21:16
| 蝶
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Comments(12)
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K.M
at 2011-01-26 21:47
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なんか、自分の子供の頃と同じようで、ついつい懐かしくなります。わたしもキアゲハ飼育しました。餌用にニンジンの付根の切り残しを水を浸したティッシュに立てて新芽を次々供給体制にしてました。
蝉の幼虫が見たくて、雑木林の斜面の木の根元を友達と掘り続け、私が先にさじを投げ、数日コツコツ掘った友達がゲットしたときに、物事は投げたらあかん、継続は大切やと学びました。 ちなみにジャコウは幻でした。 私は中学にあがり最初に買った図鑑が北隆館原色甲虫図鑑で方向がwww 今は震災で全ての標本を失い、ちまちまなしで童心に帰って枠はなしミーハー専門でデビューです。
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まっちゃん
at 2011-01-26 22:41
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私が子供のころ、祖母んちへ行っては「女ターザン!」、時にはドジョウ掬い?などを演じておりました。
昆虫と言うよりは「木の実」を探し求めてましたねー。 山奥の田舎(当たり前ですね)、あのころ、お菓子なんてありませんでしたから。 唯一楽しみなのが、「アイスキャンデー売り」のリヤカーが来るときです。 ン十年前のことが、思い出されます。(うるるん!)
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nomusan
at 2011-01-26 22:53
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K.Mさん、おお・・・・・蝉の幼虫探しのくだりは新鮮な感動を覚えますねぇ~・・・・。羽化すべく地表に出てきた幼虫を捕りに行ったことはありますが、地中の幼虫を掘り探すとは・・・・やはりその道のエキスパートの方々は地道な努力を継続されているものなのですねぇ~。
>今は震災で全ての標本を失い、ちまちまなしで童心に帰って枠はなしミーハー専門でデビューです。 おお・・・そげな事でしたかぁ・・・・けど、採った時の想ひ出は永遠に・・・ですよね。
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nomusan
at 2011-01-26 22:59
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まっちゃんさん・・・・・・
う~ん・・・・これはどのようなレスをお返ししたらよろしいのか・・・特にドジョウ掬いのくだりは・・・(爆)。 久々にレスに悩むコメントをありがとうございましたぁ~(笑)。 >唯一楽しみなのが、「アイスキャンデー売り」のリヤカーが来るときです。 これは見たことありますよ。あの保冷機能はどうなってるんでしょうねぇ~。
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luehdorf
at 2011-01-26 23:06
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ジャコウ、NSPの天野君が彼女を呼び出した(と言われる)磐井川の河原の2kmほど下流の土手で、↓のK.K君と行った採集の帰りに見つけました。
ゆったりと翔ぶ姿と真っ黒ではないあの色、一目でジャコウと分かったのですが、当時の岩手・一関では未記録種。捕まえた1ペアを翌日、市役所に勤めるSさん(当時のボクらの師匠でした)のもとに持ち込むと、「あんな所で?」と驚き、仕事中にもかかわらず自転車で現地に急行しましたっけ。 そしてウマノスズクサがびっしりと生えていて、卵やら幼虫やらを確認すると、「初記録の報文を書け」と一言。「岩手虫の会」の会報に載せられました。このときがデビュー戦でしょうかねぇ~。 その秋に転校し、冬になってK.K君の家に遊びに行き、「お菊虫」を探しました。周囲の枯れ木にいっぱいついていました。 今でもジャコウを見るとドキドキしてしまいます。 1枚目のような産卵シーンは宮城に越して、田尻町(現大崎市)の加護坊山で、ヒメギフを見つける前年の夏、よく見かけました。 コーナーがマットですから国際の画でしょうか? G.草津さん、こんなシューズだったでしょうか…。
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nomusan
at 2011-01-26 23:27
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luehdorfさん、おおっ、天野さんが彼女に「そんなにふくれちゃ嫌だよ、笑ってくれようふふとね。」と言った河原の土手にジャコウアゲハの幼虫がぁ・・・・。う~ん・・・ロマンだなぁ(爆)。何と、一関の初記録保持者なのですね~。いや素晴らしいです。
ジャコウアゲハ・・・何かときめかせてくれますよね、この蝶。 >コーナーがマットですから国際の画でしょうか? ふ・ふ・ふ。今日は快気祝いをかねましてね、いささか難易度の高いやつを選んでみましたよ。って、私もネタ元見ないとわからないのですが(笑)。私も草津さんかな?って思ったのですが・・・実はビrさんvs.木村政夫さん・・・はいな、若き日のラッシャーさんでございますよ~(笑)。
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fanseab at 2011-01-27 07:29
このシリーズもうお終いですかぁ!残念至極です。キアゲハ蛹のために足温器(これ、懐かしい日本語ですね)で頑張る貴殿の後ろ姿を想像して、思わず涙ぐみました(笑)。
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カトカラおんつぁん
at 2011-01-27 18:31
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ジャコウアゲハは、ずうっと前から、宮城でも限られた場所にしか居ない蝶でして、けっこう目の色変えて採りに行ったもんです。隣の市の土手に居るのが分かって、通ったりしましたね。
ルリタテハも成虫で見かけて採集していたのですが、後年になって庭先のホトトギスに産卵するのが分かって、幼虫もたくさん手に入るようになりましたが、あの瑠璃色の帯は何度見てもどきっとします。 ルーさんの岩手のジャコウはホンマに記録もんだと思いますね。今でもそんなに採れる蝶ではないはずです。岩手では。
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nomusan
at 2011-01-27 21:13
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fanseabさん、どうもです。「そくおんき」、一発でちゃんと変換してくれましたよ~(笑)。本当は炬燵が欲しかったんですけどね、親に却下されてしまいましてね、足温器になった次第でございます。
続編は・・・・まぁ、いつか気が向いたら・・・って事で・・・(笑)。
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nomusan
at 2011-01-27 21:16
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カトカラおんつぁんさん、ジャコウアゲアゲハ、何処にでもいるって感じはないのですが、思い出したように見れるって感じでしたね~。胴体の赤が何とも言えず毒々しくて好きですね(笑)。東北では結構レアなんですかねぇ~・・・。
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clossiana at 2011-01-28 07:46
この図鑑は確か1冊¥1.800-で子供にとっては手の出るような本ではありませんでした。それで隣りに住んでいた友達とお金を出し合って買いました。すると互いに所有権がはっきりしないものですから本を巡っていざこざが絶えず、結局両親にお金を出してもらって自分のものにしました。昨年、この図鑑の写真部門で尽力された或る方を或る会合でお見かけしてビビリまくりました。
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nomusan
at 2011-01-28 19:47
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clossianaさん、私が買って貰ったのがS45年で、確かⅠが1600円、Ⅱが1800円だったと思います。もいろん私も自分では買えませんでしたので、親にお願いしたのでした。今から思えば始めてちょっとしか経ってない頃によく買ってくれたものだと思いますね(笑)。
>昨年、この図鑑の写真部門で尽力された或る方を或る会合でお見かけしてビビリまくりました。 おおっ・・・。clossianaさんがビビリまくりとは・・・私なぞ同席もかないません~(笑)。
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